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世界の環境関連ニュース(2021年4月第1週)

スウェーデンで、プラグインハイブリッド車の駆け込み需要があり、3月に販売シェアが急増しています。新車販売のシェアが37%になったと伝えられています。4月からは、完全な電気自動車の購入助成金が増す事になります。隣国のノルウェーでもかなり手厚い助成金でEV車の割安感が出てシェアを伸ばしています。又、テスラが四半期としては過去最高の出荷量を記録した旨、伝わっています。電池の急激な需要増は、目の前に来始めています。
https://cleantechnica.com/2021/04/02/sweden-hits-37-plugin-share-in-march-new-policy-boost-for-full-electrics/
https://www.cnbc.com/2021/04/02/tesla-tsla-q1-2021-vehicle-production-and-delivery-numbers.html

ペットのケア製品等を製造販売する米の国際大手メーカー「Mars」が、使用プラスチックの削減とリサイクル推進の為の計画を発表しています。
Marsだけでなく、数多くの多国籍企業がこのような指針を発表している背景には、欧州の法律である「EU指令2019/904」や、現在議論が進められている「プラスチック包装税(課金)」だけでなく、英エレンマッカーサー財団が規定している「New Plastics Economy initiative」のガイドラインがあります。現在世界の大手企業450社がこのイニシアチブに参画しており、ガイドラインに沿ったロードマップを各社が出しています。単にサーキュラーエコノミーの法律や潮流という事ではなく、「枠組み」があっての動きという理解が重要です。
https://www.mars.com/sustainability-plan

スウェーデン政府が蓄電技術と2次電池の技術開発に資金を投入しています。 スウェーデンエネルギー庁は、亜鉛イオン技術の研究プロジェクトを推進するために約438,000ドルの助成金を供与しています。このプロジェクトは、充電式亜鉛イオン電池技術の研究開発を促進し、電池技術におけるスウェーデンの競争力を強化することを目的としています。研究グループには、亜鉛イオン電池会社の「Enerpoly」、リチウムインエネルギー貯蔵会社の「Polarium」、「ウプサラ大学」、「KTH王立工科大学」が含まれます。Enerpolyが同グループに参画した事を発表しています。 スウェーデンは水力発電と原子力発電が総発電容量の80%以上を占める国で、グリーンな2次電池を作る為に「ノースボルト社」が既に巨額の資金を投入しています。
https://enerpoly.com/enerpoly-joins-european-battery-alliance-and-zinc-battery-initiative/
http://www.energimyndigheten.se/en/

シンガポールに本社を置き、米中韓で事業を展開しているリチウム2次電池開発製造メーカー(特に全個体電池)の「Solid Energy Systems(SES社)」がニューヨーク証券取引所上場の手続を進めており、韓国のSKが、投資額の10倍以上の利益を見込んでいる、と伝えています。SES社の株主にはゼネラルモーターズ(GM)、SK、テマセク、天斉リチウム、アプライド・マテリアルズ、バーテックス(シンガポール政府系ファンド)、上海モーター等が含まれています。既にGMとSESは、ニッケルリチウムイオンポーチセルの共同開発の契約を交わしています。2023年までに米マサチューセッツ州で、大容量の試作製造ラインを作る構想があります。GMは、2019年にもLG Energy Solutionと米オハイオ州でバッテリーセルを生産するための合弁会社、「UltiumCells」の設立を発表しています。電池の分野は、自動車メーカーやサプライヤーだけでなく、ファインドや1次原料メーカーを巻き込んだ、既に大きな産業(商業圏)になっています。
https://www.ses.ai/news/

スペインのファッション販売の大手「Alvaro Moreno」が、英国を拠点とする「Mondi社」の紙をベースとした包装に切り替える事を発表しています。Mondi社製の「advantage」や「EcoVantage」という材料を使ったものに既存のプラスチック製バッグを切り替えます。これにより、90トン/年のプラスチック削減が可能としています。
メーカーの包装材のプラスチック削減は、欧州では必須事項になってきています。
https://www.mondigroup.com/en/newsroom/

リチウムイオンバッテリーのリサイクルでは先進的かつ大手の「American Manganese Inc.」が、新たなブレークスルーを発表しています。リサイクル材由来のリチウム・ニッケル・コバルト・アルミニウムオキシド(NCA)カソード(廃棄物)から、直接カソード前駆体材料を製造する事に成功した、と発表しています。工程の開発には、カナダの地金研究所とR&DのコントラクターであるKemetco Researchとの共同研究によるもの、としています。現状はサンプル認証段階で、(韓国の)電池メーカーで評価を行っているようです。
https://americanmanganeseinc.com/american-manganese-produces-cathode-precursor-material-directly-from-recycled-lithium-ion-battery-nca-cathode-waste/

Wood Resources Internationalの市場予測に由ると、少なくとも2025年迄は木質ペレット需要が順調に伸びると予想されています。最大の需要地域であるヨーロッパは、EUの指令によって再生可能エネルギー比率の数値義務があり、目標達成の為には木質バイオマスが不可欠な為、としています。ヨーロッパでの木質ペレット需要は、住宅用暖房(40%)、発電所(36%)、商業用暖房(14%)、熱電併給プラント(10%)の比率としており、伸び率が最も高いのは発電所向けとなっています。ヨーロッパでの主な原料である製材所から出る「おがくず」の比率は2010年の97%から2020年には72%に低下しているようです。増加しているのは、森林残留物と丸太です。
https://www.lesprom.com/en/news/Pinnacle_Renewable_Energy_obtains_final_order_approving_arrangement_with_Drax_Group_98217/

アメリカのプラスチック工業協会 (PLASTICS)が、食品包装向けの再生プラスチックに関する新たな「ガイダンス」を発表しています。同ガイダンスは、食品包装向けの再生プラスチックに関するアメリカ食品医薬品局(FDA)の規制を満たすよう構成されている、としています。同ガイダンスは、2年間を掛けて規制の専門家と協会の会員会社によって作られたものです。ガイダンスの全文は、下記からダウンロードできます。
https://www.plasticsindustry.org/advocacy/food-drug-and-cosmetic-packaging-materials

アメリカの金属リサイクル大手の「シュニッツァー(Schnitzer Steel Industries Inc)」が、第二四半期の決算内容を発表しています。当四半期純利益は4,600万ドルで、第1四半期の3倍以上、前年同期比で9倍以上と発表しています。鉄及び非鉄スクラップの販売価格が高値で且つ、リサイクル金属及び完成鋼製品の世界的な強い需要の恩恵を受けた事を理由に挙げています。シュニッツァーは、昨年12月に「高度な金属選別への投資」を明らかにしていますが、その方針を更に進めていく、としています。
https://www.schnitzersteel.com/news_release_detail.aspx?ReleaseId=21091

イギリスのスーパーマーケットからプラスチック製のバッグが無くなる動きが出ています。
大手スーパーマーケットの「モリソンズ」が、有料で何度も使えるプラスチック製の商品バッグの販売を止める事を発表しています。この廃止により、年間3,200トンのプラスチックを削減する、としています。欧州では既に使い捨てビニール袋は廃止されており、何度も使える有料袋に代わっています。然しこれも廃止し、代わって紙製のバッグを販売する、としています。恐らく1社が始めれば時間の問題で全スーパーに波及すると思われます。
https://www.bbc.co.uk/news/business-56673900

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