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世界の環境関連ニュース(2021年3月第3週)

Recycling todayが、銅スクラップとアルミスクラップの潜在需要の高さを報告しています。銅はエネルギー転換やEV化が需要を喚起し、アルミも航空宇宙を除き需要に対する供給が逼迫し、第二四半期を強いと予測しています。
https://www.recyclingtoday.com/article/copper-aluminum-scrap-march-market-report/

イギリスで生分解性のパッケージを製造している「マジカルマッシュルームカンパニー(MMC)」が、プラスチックフリーの代替材の大規模な立ち上げを発表しています。同社の技術は、麻、トウモロコシ、木材などの農産物廃棄物をキノコの菌と組み合わせて製造します。今年イギリスに第二工場を設立、製造キャパを300万個とし、その後ブルガリアとイタリア、そしてドイツの工場を予定しています。代替材の動きは、ますます加速しています。
https://www.magicalmushroom.com/

欧州バッテリー同盟の会合後の記者会見で、欧州政府のシェフチョビッチ副大統領が、2025年までには、ヨーロッパのギガファクトリーが700万~800万個のバッテリーを生産する規模になる事を示しています。これは、2025年に中国を除く世界で2位のバッテリー生産地域になる事を意図しています。既に12の加盟国の70のプロジェクトに合計200億ユーロ(240億ドル:約2兆6000億円)を投資している、としています。欧州でのLiB生産は非常に加速しています。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/speech_21_1142

バイオマテリアル製品を製造するオランダの「Codaグループ」が、「Solinatra」というプラスチック/アルミのコーヒー焙煎カプセルの代替え材を発表しています。「Solinatra」は農業廃棄物が原料で、使用後は堆肥化できます。世界で毎年600億個以上のコーヒー焙煎カプセルが消費されており、この問題は多くの注目を集めてきました。プラスチックやアルミの層による焙煎カプセルはリサイクル可能ですが、収集してリサイクルに回されず、殆どが棄てられている状況です。Codaの製品は、家庭で堆肥化できる点が大きなポイントです。
https://www.codagroup.eu/

欧州委員会が本日、新しい輸入管理システム(ICS2)を開始した事を発表しています。2021年3月15日~2024年3月1日にかけて、3段階で既存の輸入管理システムを徐々に変更します。管理強化による、不正輸入品の排除が目的となります。第一段階では、航空便でEUに出入りする郵便と速達貨物の管理強化を行う、としています。第二段階は2023年3月からで、適用範囲を一般航空貨物に拡張、第3段階は2024年から海上、鉄道、道路輸送にも適用される予定です。
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_21_1134

本日、欧州版のロイター電が、独フォルクスワーゲンが2030年までに6つのEV用のバッテリー工場を作り、欧州のエネルギー大手会社のPB、Enel、Iberdrolaと充電設備でパートナーシップを結ぶ事を伝えています。欧州では、LiBの製造だけでなく、充電施設を含めたエネルギー転換への動きが(2021年からの新予算で)今年に入り急速に進み始めています。非鉄の需要に影響が出る事が予測されています。
https://uk.finance.yahoo.com/news/volkswagen-plans-six-european-battery-123542885.html

「ユニリーバ・ノース・アメリカ」が、クローズドループ・パートナーズリーダーシップ・ファンドへ1,500万ドルの投資を発表しました。クローズドループ・パートナーズリーダーシップ・ファンドは、企業を買収して成長させるプライベート・エクイティ・ファンドです。ファンドの目的は、リサイクルとサーキュラーエコノミーを促進する事です。ユニリーバは以前より、「プラスチック削減」と「プラスチック廃棄物のリサイクル」にコミットしている会社です。
https://www.unileverusa.com/news/press-releases/2021/unilever-na-investment-will-recover-half-of-plastic-packaging-footprint.html

ヨーロッパの飲料カートンメーカーの団体である「ACE」とそのメンバー団体が、サーキュラーエコノミーの新しいロードマップを発表しています。2030年までに飲料カートン廃棄物の収集率を90%、リサイクル率を70%とし、2030年には、飲料カートンは100%再生紙(バージン材ゼロ)を使う事をコミットしています。業界団体がコミットしロードマップを発表する、というのは、欧州らしいやり方です。
https://www.beveragecarton.eu/

本日、Euractiveが、EUの持続可能な航空機燃料の使用に関する提案(ReFuel提案)予定を報じています。関係筋の話としては、持続可能な航空燃料(SAF)を2025年に2%、2030年に5%、2035年に20%、2040年に32%、2050年には63%使用する事を義務化するようです。違反した場合の罰則も検討されている、という事です。持続可能な航空機燃料とは、主にバイオ燃料となります。更に電気分解から生成される水素などの「電子燃料」の使用義務も検討されており、2030年に0.7%、2050年までに25%に増加する可能性がある、という事です。この法律により機体やエンジンのアップデートが必要で、航空機を取り巻く環境(スクラップの増加等)に変化がありそうです。
https://www.euractiv.com/section/alternative-renewable-fuels/news/eu-planning-staggered-increase-in-use-of-green-jet-fuel/

リサイクルにおけるロボットと学習機能を使った自動化の動きが、ますます進んでいます。ノルウェーの廃棄物管理会社である「Bjorstaddalen Avfallsanlegg AS」は、最近「ZENROBOTICS社」のシステムを導入しています。ZENROBOTICS社はフィンランドを拠点とする学習ソフトとロボットを組み合わせた選別システムを開発製造する企業です。2021年1月1日より、プラスチック廃棄物を非OECD諸国にも輸出禁止になった事で、欧州でのリサイクルにおける分別処理の自働化が、急速に進んでします。
https://zenrobotics.com/news/14304/

世界でも最大手の鉄鋼メーカーの1つであるアセロールミッタルが、ゼロカーボンスチール(欧米ではグリーンスチールと呼ぶ)を目指す「XCarb™イノベーションファンド」を発表しています。2050年のネットゼロを目指し開発中のテクノロジーを取り込む為、多様な企業や技術に投資する事を目的にしています。ファンドは同社の主要幹部がメンバーとなる事を伝えています。
https://corporate.arcelormittal.com/media/press-releases/arcelormittal-launches-xcarb-innovation-fund

欧州自動車生産者協会(ACEA)の発表によると、欧州での乗用車販売が大きく落ち込んでいます。2021年1-2月の2カ月間でマイナス21.7%、2月単月でもマイナス19.3%となっています。2月は、ドイツ(-19.0%)、フランス(-20.9%)、スペイン(-38.4%)となっており、コロナによる制限が大きく影響しているようです。
https://www.acea.be/press-releases/article/passenger-car-registrations-21.7-first-two-months-of-2021-19.3-in-february

紙パッケージ業界の原料不足が伝えられています。Eコマースの増加、プラスチック代替材の増加等が要因となり、特に欧州での工業用でんぷんの価格が上昇しています。古紙価格も段ボールを中心に上層している中、強度増強剤として機能するでんぷんの需要が欧州で逼迫しているようです。板紙向けの小麦/コーンスターチは価格が安値に転じると予測される一方、工業用加工でんぷんの不足はしばらく続くと見られています。
https://packagingeurope.com/pressure-grows-on-the-european-starch-market/

産業用のリチウムイオンバッテリーを製造するアメリカの「Green Cubes Technology」が、顧客の増加に伴い事業の拡大を発表しています。同社は主に倉庫で使うフォークリフトや無人の機械の電池を鉛製のものから、リチウムイオン二次電池に変換する事を事業としています。リリース情報では、最近ヨーロッパに2つの新しい施設を作った事を発表しています。スイスのチューリッヒにある新テクノロジーセンターと、スロバキアのブラチスラバ近郊の新生産センターです。同社は現在、アメリカ、インド、スイスにエンジニアリングセンターを持ち、米国、マレーシア、スロバキアに生産施設を持っています。EVよりも、同社のサービスセクターの方がリチウムイオン電池への転換が速く進んでいるようです。
https://greencubestech.com/material-handling-network-green-cubes-technology-expands-to-meet-demand-for-green-power-infrastructure/

日本ではあまり報道されていないかもしれませんが、欧州政府はファームトゥーフォーク戦略(F2F)を採用しています。内容は、公正で、健康的で、環境に優しいフードシステムを構築する事を目的としています。その1つの健康的な食品という事で、「ニュートリラベル」という食品の5段階栄養スコアを表示する制度を導入する国が増えてきています。実はこの問題は、理想とは別に様々な政治問題を生み始めており、European Scientistが、この一部を報じています。
https://ec.europa.eu/food/farm2fork_en
https://www.europeanscientist.com/en/article-of-the-week/will-nutriscore-founder-on-the-slippery-issue-of-spanish-olive-oil/

リサイクルでの用途開発が難しいポリスチレン(PS)の新しい技術開発に関するニュースがありました。 米国エネルギー省のエイムズ研究所の科学者とクレムソン大学のパートナーは、発泡スチロール等で使用されているポリスチレンを分解する、環境に優しい低エネルギーの方法を開発した、と発表しています。科学者のチームは、ボールミルを使い室温でPSを分解する方法、としています。この方法は、PSの熱分解温度より約300 ° C低い温度で溶解とポリマーの分解を可能にする重要なブレークスルーである、と報じています。
https://www.ameslab.gov/news/polystyrene-waste-is-everywhere-and-it-s-not-biodegradable-scientists-just-found-a-way-to

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