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NEWSCONの気になるNEWS(2026年1月第1週)

EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)は、2026年1月1日に移行段階完全な財務実施へと移行しました。EU輸入業者は、対象品目の内包排出量に対応するCBAM証明書を購入する必要があり、証明書価格はEU ETSの週次平均値と連動します。企業は適切な文書があれば原産国で既に支払った炭素価格を控除できますが、全ての排出量データは独立した第三者による検証が必要です。2026年の輸入をカバーする最初の年次CBAM申告は2027年5月に提出期限を迎えます。この規制はEUへの年間約500億ユーロの炭素集約型製品輸入に影響します。認証されていない材料に対する10〜25%のコスト増加を考慮してサプライヤー契約を直ちに見直す必要があります。未報告の場合、排出量1トン当り最大50ユーロの罰金が科されます。
https://ecovadis.com/regulations/carbon-border-adjustment-mechanism-cbam/

世界最大のコンテナ船会社4社は、2026年1月1日に、アジアから北欧、地中海、アフリカ、中東への航路に影響する協調的な運賃値上げを実施しました。MSCは中国/東南アジアからUAE及び湾岸諸国へのピークシーズン追加料金を、20フィートコンテナで300ドル、40フィートユニットで600ドルに調整しました。CMA CGMはアジア-北欧航路の運賃を20フィートコンテナ当たり2000ドル、40フィート/ハイキューブ/リーファーコンテナで3600ドルに引き上げました。ハパックロイドはアジア-オセアニアからアフリカへの航路で、全てのコンテナタイプに500ドルの一般運賃値上げを課しました。これらの値上げは、紅海迂回とパナマ運河制限によって混乱した2025年の海運パターンに続くものです。マースクは別途、通関サービスに対する新しい英国輸入港湾料金を1月1日発効で発表しました。運賃上昇は世界のコンテナ貿易量の約40%に影響し「追って通知があるまで」継続します。
https://stusupplychain.com/up-to-8-000-msc-announces-rate-hikes-on-multiple-routes-effective-jan-1-2026.html

中国政府は、2026年1月1日から、第15次五カ年計画の優先事項に不可欠な材料を対象に、最恵国待遇税率を下回る暫定輸入関税を実施しました。削減にはハイエンド製造投入材、先端半導体、電池材料に対する15〜25%の引き下げが含まれます。この動きは継続する米国の技術輸出規制への中国の対応であり、同時に世界的競争の中で重要なサプライチェーンを確保する立場を固めます。このタイミングは、トランプ政権時代の措置を含む37.3%の米国対中関税が継続する中での実施となります。2025年11月までの中国の米国からの輸入は前年比18.9%減少しました。関税調整により、レアアース処理装置、半導体製造材料、電池グレード化学品の世界的サプライヤーに即座のコスト優位性が生まれます。
https://asiatimes.com/2026/01/china-slashes-hundreds-of-tariffs-in-strategic-trade-war-twist/

世界の銅価格は初めて1トン当たり1万3,000ドルを突破し、ロンドン金属取引所の3ヵ月先物は史上最高値の1万3,387.50ドルに達しました。大規模な鉱山供給混乱により2026年が30万トンを超える供給不足に陥る見込みであること、トランプ政権の関税懸念により米国への大規模な在庫移転が進んでいること、が主な要因のようです。商務省は2026年6月30日までに銅市場に関する報告を提出する必要があり、2027年開始の15%関税、2028年には30%への引き上げ案が検討されています。これにより前例のない買い溜め行動が引き起こされ、米国の12月の銅輸入量は2025年7月以来の最高水準に跳ね上がりました。
https://www.barrons.com/articles/copper-prices-record-high-6fec3272

英国は2025年に史上最高の再生可能エネルギー発電を達成しました。BBCが分析した国家エネルギーシステムオペレーターの予備データによれば、風力が主要な電力源として浮上し、太陽光発電は2024年比で約33%急増しました。太陽光の急増は、ケント州フェイバーシャム近くのクリーブヒルにある英国最大の施設を含む大規模設置の増加、マイクロジェネレーション認証スキームに報告された約25万件の新規屋根設置、そして2025年が記録的な日照年となり最適な発電条件を提供したことに起因しています。しかし、送電網整備の遅延は業界参加者によれば2026年の「最も緊急なニーズの1つ」のままであり、信頼性の高い再生可能電力を必要とする製造施設の拡張やデータセンター開発を制約しています。
https://www.bbc.co.uk/news/articles/cz947djd3d3o

インドSBIリサーチのアナリストによると、豊富な供給により原油価格は下落を続け、2026年6月までにブレント原油が1バレル当たり50ドル程度まで下落する見込みです。OPEC+の増産決定により価格は抑制されており、ゴールドマン・サックスも2026年のWTI原油平均価格を53ドルと予測し、日量200万バレルの供給過剰を見込んでいます。米エネルギー情報局(EIA)は2026年第1四半期のブレント原油価格を平均55ドルと予測しており、世界の石油生産増加と冬季需要の低下により在庫積み増しが加速すると分析しています。ただし、これらの予測は米国によるベネズエラのマドゥロ大統領拘束前に作成されたもので、世界最大の石油埋蔵量を持つベネズエラの供給見通しには不確実性が残っています。
https://oilprice.com/Latest-Energy-News/World-News/Oil-Prices-Could-Slip-to-50-a-Barrel-by-June.html

2026年 Q4からの鉄鋼とアルミのダブつき懸念が浮上しています。EUのCBAMが2026年1月1日に課金報告段階に入りました。業界筋は、CBAM証書購入要件を遅らせる為に2025年4Qに大規模な在庫の事前配置が行われたことを確認しており、あるトレーダーは「誰もが以前の制度下で通関した大量の金属を保有している」と述べています。市場参加者は、在庫が正常化し、完全なコスト影響が明確になる2026年4月以降に供給調整が顕在化すると予想しています。このメカニズムは、EU排出権取引制度における無償割当の段階的廃止と整合しており、証書コストは毎年上昇します。
https://steelnews.biz/raw-material-prices-rise-sharply-start-of-the-year/

米国の圧力でインド経済に大きな影響を与えるロシアーインドの原油輸入に動きが出ています。インド最大のロシア産原油購入企業であるリライアンス・インダストリーズは、1月にロシア産原油の引き取りがゼロになると発表しました。これによりインドのロシア産原油輸入は数年ぶりの低水準となる見込みです。昨年12月の輸入量は日量約120万バレルと3年振りの低水準でしたが、1月は更に日量100万バレルを下回ると予想されています。これはトランプ米大統領がロシア産原油購入を続けるインドに追加関税を警告したことや、米国とEUによる厳格な制裁強化が背景にあります。
https://timesofindia.indiatimes.com/business/india-business/lowest-in-years-indias-crude-oil-imports-from-russia-may-drop-sharply-in-january-reliance-says-it-expects-no-deliveries/articleshow/126369649.cms

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミストは、2026年の米国経済について、GDP成長率は2.5%と堅調ながら、雇用の伸びが鈍化し、失業率が上昇、インフレが高まると警告しています。トランプ政権の移民政策により労働力供給が制約され、関税政策の影響が遅れて顕在化することで、物価上昇圧力が強まる見通しです。ザンディ氏は経済成長の数字だけでなく、雇用創出の質と持続可能性に注目する必要があると強調しており、2026年は表面的な成長率の背後に労働市場の悪化とインフレ圧力という課題が潜む複雑な年になると予測しています。​
https://www.newsweek.com/2026-to-see-weaker-job-growth-and-higher-inflation-warns-leading-economist-11308782

2026年の世界貿易成長率は2.2%と、2025年の3.8%から減速する見込みです。これはグローバルな需要の鈍化を示しており、商品価格やサプライチェーン計画に影響を与えます。一方、ブルームバーグ・コモディティ指数のリバランスにより、金、銀、銅等の金属価格は短期的に下落圧力を受けます。また、米国の穀物市場はファンドの買い注文や輸出需要の高まりにより上昇し、小麦価格は1.5%上昇しています。天候や地政学的要因も価格を支えています。
https://www.marketscreener.com/news/global-trade-projected-to-slow-to-2-2-in-2026-from-3-8-growth-in-2025-ce7e59ddd988f624

2026年も米中間の関税が世界貿易の構造を変化させています。持続的な関税や貿易制限により、サプライチェーンや輸出入戦略が大きく見直され、企業のコスト増や計画の不確実性が高まっています。特に米国製造業や輸入依存度の高い業界では、調達戦略の見直しや新たな貿易パートナーの探索が急務です。関税の影響は、今後も世界経済や企業戦略に大きな影響を与えるでしょう。
https://www.bbc.co.uk/news/articles/czejp3gep63o

欧州委員会は1月15日が締切となる重要原材料法(CRMA)に基づく2回目の戦略的プロジェクト公募を実施しています。CRMAは、重要原材料の国内採掘、加工、リサイクルを促進し、2030年迄に年間消費量の10%を採掘、40%を加工、15%をリサイクルすることを目指しています。加盟国は資源プログラムの策定やサプライチェーンリスクの監視を義務付けられています。今回の公募はプロジェクト開発と投資の加速に繋がり、特にバッテリー、再エネ、半導体産業に大きな影響を与える可能性があります。
https://single-market-economy.ec.europa.eu/sectors/raw-materials/areas-specific-interest/critical-raw-materials/critical-raw-materials-act_en



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